
看護師として転職を考える際、面接は避けて通れない重要なステップです。面接では、あなたの経験やスキルだけでなく、人柄や職場への適応力も評価されます。この記事では、看護師の転職面接でよく聞かれる質問10選と、その回答例を詳しく解説します。新米看護師の方にも分かりやすく、面接対策に役立つ情報を提供します。

面接は事前準備や練習で大きく印象が変わります。
ぶっつけ本番で面接に臨んでしまうと、伝えたいことが伝わらず、また言葉が出ないことでの緊張や焦りから不採用になってしまう可能性がありますので、しっかり準備をして面接に臨みましょう。
1. 自己紹介をお願いします


質問の意図: 面接官は、あなたの経歴や人柄を知るためにこの質問をします。第一印象を左右する重要なポイントです。
回答例:
「○○と申します。○○看護専門学校を卒業後、○○病院の内科病棟で3年間勤務してまいりました。患者様とのコミュニケーションを大切にし、チーム医療に貢献してきました。本日はよろしくお願いいたします。」
ポイント:
- 氏名、最終学歴、職歴を簡潔に述べる。
- 志望動機や自己PRを簡単に添えると印象が良い。
2. 志望動機を教えてください


質問の意図: なぜ当院を選んだのか、その理由を知りたいと考えています。
回答例:
「貴院の『患者様一人ひとりに寄り添う看護』という理念に共感し、応募いたしました。前職では急性期病棟での経験を積みましたが、今後は慢性期医療に携わり、患者様の生活の質を向上させる看護を実践したいと考えております。」
ポイント:
- 応募先の理念や特徴を調べ、共感した点を述べる。
- 自分の経験やスキルがどのように活かせるかを具体的に伝える。
3. 転職(退職)理由を教えてください


質問の意図: 転職の背景を理解し、同じ理由で短期間で退職しないかを確認しています。
回答例:
「前職では急性期病棟での経験を積むことができましたが、より患者様と長期的に関わる看護を実践したいと考え、慢性期医療に力を入れている貴院を志望いたしました。」
ポイント:
- ネガティブな理由は避け、前向きな転職理由を述べる。
- 前職の経験が次の職場でどのように活かせるかを伝える。
4. あなたの長所と短所を教えてください


質問の意図: 自己理解の深さや、職場での適応力を評価しています。
回答例:
「長所は、冷静に物事を判断できる点です。急変時にも落ち着いて対応し、チームと連携して行動できます。短所は、慎重になりすぎるところがあり、時には決断に時間がかかることです。現在は、状況に応じて迅速な判断ができるよう意識しています。」
ポイント:
- 長所は職場での具体的なエピソードを交えて伝える。
- 短所は改善に向けた努力を述べ、前向きな姿勢を示す。
5. 看護師を目指したきっかけは何ですか?


質問の意図: 看護師としての動機や情熱を確認しています。
回答例:
「高校時代に祖母が入院し、看護師の方々が親身に対応してくださった姿に感銘を受けました。その経験から、人の役に立つ仕事がしたいと考え、看護師を目指しました。」
ポイント:
- 具体的なエピソードを交えて、看護師を目指した理由を伝える。
- 情熱や使命感を感じさせる内容にする。
6. 今後のキャリアプランを教えてください


質問の意図: 長期的な目標や成長意欲を確認しています。
回答例:
「今後は認定看護師の資格取得を目指し、専門性を高めていきたいと考えています。貴院での経験を通じて、患者様により質の高い看護を提供できるよう努めたいです。」
ポイント:
- 具体的な目標を述べ、成長意欲をアピールする。
- 応募先での経験がキャリアプランにどう繋がるかを説明する。
7. ストレスの発散方法やリフレッシュ方法を教えてください


質問の意図:
医療現場ではストレスマネジメントが重要です。自分なりのストレス対処法を持っているかが見られています。
回答例:
「私は休日にジムで身体を動かしたり、音楽を聴くことで気分転換をしています。勤務中に気分が落ち込むことがあっても、切り替えて次の行動に集中するように心がけています。」
ポイント:
- 日常的に実践していることを具体的に述べる。
- 「職場に持ち込まない」姿勢があると好印象。
8. 苦手なタイプの同僚や上司とどう接しますか?


質問の意図:
人間関係のトラブルを避けるための適応力や協調性をチェックしています。
回答例:
「考え方の違いがあっても、まずは相手の意図を理解しようと努めています。仕事に支障が出る場合は、感情的にならず、冷静に必要なコミュニケーションを取るよう心がけています。」
ポイント:
- 否定的になりすぎないよう注意。
- 問題があっても協力する姿勢があることをアピール。
9. あなたが仕事で大切にしていることは何ですか?


質問の意図:
看護観や仕事への向き合い方、職場との価値観の一致を見ています。
回答例:
「私は、患者様に“安心して任せられる”と思っていただけるような丁寧な対応を大切にしています。どんなに忙しい状況でも、相手の目を見て話すことや、一言の声かけを意識しています。」
ポイント:
- 自分なりの看護観や価値観を、エピソードに絡めて伝える。
- 抽象的で終わらず、実践している行動に落とし込むと説得力UP。
10. 最後に何か質問はありますか?


質問の意図:
職場への関心度や、働く意欲を確認する定番の逆質問タイムです。
質問例:
- 「新人教育はどのような体制ですか?」
- 「夜勤体制について詳しく教えていただけますか?」
- 「業務中に困ったことがあった場合、相談しやすい雰囲気でしょうか?」
ポイント:
- 給与や残業の話題だけに偏らないように注意。
- 教育制度や現場の体制を聞くと前向きな印象に。
面接対策のコツ3選|事前準備で合否が決まる!
① 面接の基本マナーを押さえる
- 10分前には到着(面接に遅れないよう余裕をもって面接会場に到着しておきましょう)
- 身だしなみ(髪・靴・爪)を整える
- 挨拶と笑顔ははっきりと!
② 志望先の特徴を下調べしておく
- ホームページ・理念・診療科目をチェック
- 同じ志望動機でも、病院に合わせて変える
③ 回答は「結論→理由→エピソード」で伝える
- 面接は“会話”なので長すぎる説明はNG
- 自分の経験に基づいた回答は記憶に残りやすい
よくある失敗パターンと対策
失敗例 | 原因 | 対策 |
---|---|---|
緊張しすぎて話せない | 練習不足・想定質問が不十分 | 録音・家族と模擬面接を活用 |
前職の悪口を言ってしまう | 感情的な退職 | 前向きな理由に言い換える練習を |
面接官の質問に質問で返す | 焦りによる混乱 | 一呼吸おいて答える癖をつける |
まとめ|準備次第で面接は“味方”になる!
転職面接は、あなたの経験や人柄を伝える貴重な場です。ただ単に「質問に答える」のではなく、自分を“採用したくなる人材”として見せる戦略が必要です。
今回ご紹介した10個の質問と回答例を参考に、以下を意識して面接対策を進めていきましょう。
▶ ポイントまとめ
- よく聞かれる質問は必ず事前に準備を!
- 回答は“自分のエピソード”とセットで伝える
- 面接は相手との対話。マナーと会話力も重要
面接の準備をしっかり整えることで、自信を持って自分らしさをアピールできます。新しい職場での第一歩が、良いものになりますように!
転職先をお考えの看護師の方へ
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ふみ
元総合病院勤務:診療情報管理士として院内の電子カルテの管理や疾病分析に8年間携わった経験あり。外来や病棟の医師、看護師、コメディカルと連携を取り仕事をしていた。
今回、看護師転職の面接でよく聞かれる質問10選と回答例を記事にしましたので、ぜひご活用ください。